「急にリーダーを任され、どうしたらいいかわからない」そんな人に向けて、多くのリーダー本から選りすぐりの本9冊を、以下3つのジャンルに分けて紹介します。
- リーダーシップとは何かについて知ることができる本
- リーダーシップ初心者向けの本
- リーダーシップをより高めるための本
選定基準として次の要素を満たす本を選びました。
- レビュー評価が高いベストセラー本
- リーダー初心者でも理解できるように、わかりやすく説明されている本
- リーダーシップを発揮できるようになるのに、素質や経験は問わない方向で書かれている本
手に取ることで、きっとヒントを得られるでしょう。
リーダーシップとは何かについて知ることができる本
リーダーシップを発揮するためには、まずはリーダーシップそのものについて、知る必要があります。
たとえば、以下のような疑問をもつことはありませんか。
- リーダーシップって、発揮しようとして発揮できるもの?
- リーダーシップといっても人によって色々だと思うけど、そこに良し悪しはある?
- リーダーシップとは後天的に身につけられる?どうしたら身につけられる?
こうした問いに応えてくれるような本として、以下2冊を紹介します。
- リーダーシップの旅
- WHYから始めよ
まずはリーダーシップそのものを学ぶことで、自分流のリーダーシップのイメージがおぼろげながらみえてくるでしょう。
リーダーシップの旅
『リーダーシップの旅 見えないものを見る』野田智義(著)金井壽宏(著)2007/2/16
この本を読めば、リーダーとは、なろうとしてなるものではなく、結果的になるものだということがわかります。
なぜなら、自分の頭の中だけにある実現したいことを、実現しようと努力する、その姿がまさにリーダーであることが解説されているからです。
さらに、リーダーには、自主的についてくるフォロワーの存在があります。リーダーの頭の中だけにあるものを、フォロワーも見たいからです。
リーダーに必要なものは、ただただ志であり、リーダーに必要だと思われている先見性やカリスマ性などは、無くてもいいことがわかります。
WHYから始めよ
『WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う』サイモン・シネック(著)2012/1/25
優れたリーダーには、すすんでついていきたくなりますが、その秘密はWHY(なぜ)にあることがわかります。
人は「なぜそれをするのか」によって動くからです。
例として、キング牧師があげられています。
キング牧師がなぜ行動していたかといえば、「私には夢がある」という演説にある、まさに夢のためです。
このキング牧師には、結果的に25万人がついていきました。「なぜ」の答えであるキング牧師の夢に惹かれたのです。
リーダーとは、人々がついていきたくなる人のことだと著者はいいます。
そして、優れたリーダーになるために必要なことが、脳科学の観点から紐解かれていきます。
リーダーシップ初心者向けの本
ここでは、以下4冊を紹介します。
- できるリーダーは「これ」しかやらない
- 自分の頭で考えて動く部下の育て方
- 世界一ワクワクするリーダーの教科書
- 究極のリーダーシップ
紹介した本はいずれも以下のような特徴があるので、リーダー初心者にうってつけです。
- 読みやすい
- 資質や経験に左右されずに実践できることが書かれている
- 著者が現場リーダーの経験と、リーダー育成の経験を豊富に持っている
リーダー初心者の不安を無くし、やることが明確になり、勇気づけられる本ばかりです。
できるリーダーは「これ」しかやらない
『できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ』伊庭正康(著)2019/1/29
仕事を任せても、部下が期待通りに動かない、そんな悩みをもつリーダーは多いでしょう。
部下が期待通りに動かないのは、仕事を部下に本当の意味で任せることができていないからです。
もしくは、任せているつもりで「放任」になっている可能性があります。
つまり、リーダーがつまずくポイントの一つが、部下への仕事の任せ方です。
任せ方によって、部下のパフォーマンスが変わるので、任せ方次第でリーダーの業績は大きく変わるのです。
この本では主に仕事の任せ方が学べます。部下のパフォーマンスを最大化するヒントを得られるでしょう。
自分の頭で考えて動く部下の育て方
『自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書』篠原信(著)2016/11/18
上司が意図していないにもかかわらず、知らず知らずのうちに部下を指示待ちにしているケースは多いものです。
例えば、上司が動きすぎれば部下は動かなくなります。
上司が自分の力をみせつければ部下のモチベーションは下がります。
上司が答えを与えすぎれば部下は考えなくなります。
ではどうしたら自分で動ける部下に育つのか、そんな疑問に応えてくれるのがこの本です。
著者のもとには優秀な部下ばかりいますが、彼らはもとから優秀だったわけではありません。
著者のもとで育ったのですが、なぜ著者のもとでは部下が育つのか、その秘密が明かされます。
もっと部下が動いてくれたら、と嘆きたくなる方におすすめです。
世界一ワクワクするリーダーの教科書
『世界一ワクワクするリーダーの教科書』大嶋啓介(著)2020/1/18
最高のリーダーは、部下をワクワクさせます。なぜなら、ワクワクすればおのずと「達成したい」というモチベーションがマックスになるからです。
目標を達成できるかできないかは、能力や才能の問題ではありません。本気度の問題です。
そして、ワクワクすれば、どんなに困難な問題も本気で取り組むことができます。
この、ワクワクの例として、大阪桐蔭野球部の西谷監督を挙げています。
西谷監督は、夢を語り、部員をワクワクさせているから常に優勝候補でいられるのです。
自分の部下をワクワクさせてパワフルな職場にしたい上司にとってうってつけの本です。
究極のリーダーシップ
『究極のリーダーシップ~ 最大の成果をあげるための10の極意』鴨頭嘉人(著)2020/6/19
部下が上司である自分を信頼してくれて、いきいき仕事をしてくれたら理想的ではないでしょうか。この本では、そんな部下の信頼を得られる方法を10個紹介しています。
例えば、部下を承認すること。
部下を承認できるようになると、部下はいきいき仕事に取り組むことができます。
なぜなら、承認されるということは、部下にとって上司が自分を認めることだからです。
部下は自分の仕事ぶりをみてくれていると感じるのです。
リーダーシップのみならず、人間関係の構築にも役立ちます。
リーダーシップをより高めるための本
ここでは、以下3冊を紹介します。
- 人を動かす
- リーダーの仮面
- 1兆ドルコーチ
リーダーは、どこかで壁にぶつかる時が来ます。
壁をのりこえるために、以下の要素のあるものを選びました。
- 今まで使っていなかった手法や知識をインストールできる
- 優れた人の生き方や姿勢から学びがある
- 原点に立ち返ることができる
壁というのは、もう一段上のステップに上がるタイミングで出現するものですが、ここで紹介している本は、ステップを上がるきっかけとなるものばかりです。
人を動かす
『人を動かす』デール・カーネギー(著)1999/10/31
いわずとしれた名著です。
この本では、人を動かすための30の原則が紹介されています。
例えば人を動かすには、まず相手との良好な関係が大切です。
相手としっかり信頼関係をつくるためには、相手の非難をしないこと、相手の自己重要感をみたすこと、相手の立場にたつことなどが、物語調で解説されています。
また、自主的に行動させる方法、叱らずに行動を改めさせる方法、進んでいうことをきいてくれる方法など、あらゆる人の動かし方を学べます。
リーダーの仮面
『リーダーの仮面 ー 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法』安藤広大(著)2020/11/25
リーダーの最も重要な仕事は「ルールを設定して守らせること」と明確に書かれています。
なぜなら、上司が決めたルールすら守らせられなければ、どんな指示もとおらないからです。
ルールの設定の仕方、守らせ方についてもわかりやすく解説されています。
まずは誰でも守れる「姿勢のルール」を設定することや、ルールが守られているかをチェックする方法まで、リーダーの仕事がシンプルに理解できる一冊です。
1兆ドルコーチ
『1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』エリック・シュミット(著)ジョナサン・ローゼンバーグ(著)アラン・イーグル(著)2019/11/14
1兆ドルコーチとは、伝説のコーチ、ビル・キャンベルのこと。
スティーブ・ジョブズやエリック・シュミット、ラリー・ペイジのコーチだった人です。
リーダーとして、手本となる事例が紹介されていて、ビルがどのようにジョブズらに成果を出させてきたのか、苦しい場面ではどのようにふるまったのかなど、ビルのやってきたことや姿勢を知ることでリーダーシップを学べます。
熟読することで、リーダーとしてこの場面ではどうしたらいいか、迷いや不安がおきたときは、ビルならどうするかと自問することで、必要な答えを得ることができるでしょう。
中小企業診断士試験おすすめの通信講座
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リーダーシップ本 まとめ
本記事では、リーダーシップを学びたい人向けに9冊を、3つのジャンルに分けて紹介しました。
- リーダーシップとは何かについて知ることができる本
- リーダーシップ初心者向けの本
- リーダーシップをより高めるための本
あなたが今どの位置にいるかで、選ぶにふさわしいジャンルが変わりますが、まずはピンときたものから手に取ってみてください。
ピンとくる、というのは、脳が直感的に必要としているかもしれませんから。
また、どれもベストセラーとなっているのは、多くの人に有用な情報源である証拠です。
きっとあなたにとっても、より良いリーダーシップの発揮に役立つことでしょう。
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